瀧 麻由香社長
地元高校生からのオンラインインタビューで
「SDGsを語る」

インタビュー時画面

このたび地元高校のアプローチを受け、瀧 麻由香社長がオンラインインタビューでSDGsの取り組みとSDGsに対する思いを語りました。
その様子を一部ご報告します。

◆オンラインインタビュー開催の経緯

発端は2021年初夏、京都府立朱雀高等学校の先生から届いた1通のお問合わせメールです。
2年生の授業「探究的な活動の時間」で、生徒さんが京都の企業のSDGsの取り組みについて探究する活動をされていること、また、ホームページから弊社のSDGsの取り組みを知られ、話を聞きたいと希望されていることを伺いました。
弊社は2021年度方針で「SDGsでお客様との絆を深める」を掲げています。
そこで、社長自らSDGsに関心をお持ちの高校生と直接お話することで、SDGsへの理解をより深めていただきたいと考え、インタビューをお受けすることになりました。
当日は、コロナ禍による緊急事態措置中であるため、オンラインによるインタビューとなりました。

◆高校生からの質問と回答

質問1:バナナペーパーの生産量はどれくらいですか。
バナナペーパーの生産量は公表されていませんが、世界では毎日約100万トンの紙が使われ、約90%は「木」を主原料といわれています。
木の伐採をせず、破棄されるだけであったバナナの茎を活用して生産されたバナナペーパーの生産量の向上、そして「木」を主原料とする紙からの切り替えが進むこと。太洋堂がその貢献を少しでも担えればと考えます。
質問2:現地アフリカの人の生活は向上しましたか。
2020年時点でザンビアの農村部で、20人を直接雇用しており、150人を超える子供たちが学校に通えるようになったそうです。また雇用以外にも健康診断や医療補助など30以上のベネフィット(利点・利益・恩恵)を得られているそうです。
バナナペーパーの制作に係る仕事から得た収入により、生活の向上につながっています。
質問3:どのようなところにインフラの整備が必要ですか。
一企業としての願いになりますが、バナナペーパーの製造に関わるインフラ設備が強化されて生産量が増え、地域が向上すればよいと願っています。
アフリカでは、3千万人の子どもたちが学校に行けず、女性たちの40%以上が基礎教育を受けられません。バナナペーパーの売上や収入が、女性たちの教育支援・子どもの就学にもつながっています。
SDGsの理念を踏まえて、バナナペーパーの売上が、アフリカの生活レベルの向上につながるインフラや教育につながればよいと考えています。
質問4:名刺以外にバナナペーパーの用途はありますか。
太洋堂では、名刺のほかに、ポストカードや封筒への印刷サービスも取り扱っています。 また、大学の卒業証書への印刷事例もあります。包装紙などにも利用されているケースもあります。
質問5:SDGsの取り組みで他にやってみたいことはありますか。
コロナ禍の厳しい経済環境と社会環境が取り巻く今だからこそ、私たちは「SDGsの考え方」に学び、社会との共存共栄を目指しています。
持続可能な社会をつくるために私たちができることを考え17のGOALのうち、9つのテーマについて挑戦しています。

  • 1、貧困をなくそう
    雇用の創出に役立つWebコンテンツ「求人サイトの企画構築(仮)」の立ち上げ。
  • 3、すべての人に健康と福祉を 医療機関と人をつなぐWebコンテンツ「お医者さんネット」の成長。
  • 4、質の高い教育をみんなに 環境にとらわれず学べるWebコンテンツ「e-learning屋さん」の立ち上げ。
  • 5、ジェンダー平等を実現しよう 自社サイト内に「TAIYODO Smile Women(スマイルウーマン)」を立ち上げ。
    ★ピックアップ★
    女性会長・女性社長のもと、男女の区別なく評価をしあえる社風の中、太洋堂ではどのような女性が活躍しているのかを紹介。
    仕事のやりがい、大変だった時、今後の夢など、各スタッフの本音が判るインタビュー記事を発信しています。
  • 8、働きがいも経済成長も 若い世代の雇用に力を入れクリエイティブ業界で活躍する次世代を育成。
  • 11,住み続けられるまちづくりを 京都の1000年後を応援するために、神社仏閣の維持に向けた広報活動を支援。
  • 12、つくる責任 つかう責任 持続可能な生産と消費について配慮した商品の開発。
    ★ピックアップ★
    今回質問いただいた「バナナペーパー印刷」のほかに、捨てられるお米を活用した紙素材「kome-kami」の印刷サービスを開始しています。
    廃棄米を紙製品として再活用することで食品ロスを削減し、循環型社会づくりへ貢献します。
  • 13、気候変動に具体的な対策を CO2排出量の削減に貢献するため、KES(環境マネジメントシステム)活動の見直しと強化。
  • 17、パートナーシップで目標を達成しよう パートナーと協力し互いに持続可能な経営を実現する。
インタビュー時風景
インタビュー後のお礼状

◆所感

・代表取締役社長 瀧 麻由香
未来の日本、京都を創っていく若い方々とお話をさせていただき、大変貴重な刺激をいただきました。 学校の授業でSDGsについて学ばれていることに対して感動し、またオンラインで高校生がインタビューをするという挑戦的な取り組みにも感激いたしました。 インタビューにご参加された皆さんは、とても礼儀正しく、ハキハキとわかりやすくお話になり、また、質問内容もよく練られた内容でとても素晴らしいと感じ入りました。 貴重な機会を賜り、誠にありがとうございました。 これからも、若い方々との交流を大切にし、地域の様々な方々と連携して「持続可能な京都」「持続可能な社会」づくりに貢献してまいります。
・事務局担当 東松 香樹
SDGsに対する関心が、世代・立場を超えて高まっていることを肌で感じるインタビューでした。インタビューを通じてみなさまの歩みにお役立ちできたことを大変嬉しく思います。SDGs取り組みの一つとして自社サイト「TAIYODO Smile Women(スマイルウーマン)」で私の紹介があったことも、弊社の取り組みが多岐にわたることをご理解いただく一端になったのではないかと考えます。 またこの準備を通じ事務局もSDGsの勉強をいたしました。学びの機会をいただきありがとうございました。
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